| 建物概要 | |
| 延床面積 | 1階 ・・・7.95u(2.41坪) 屋根水平投影・・・24.64u(7.45坪) |
| 構造・階数 | 木造鐘楼門 切妻楼造り 主柱6本 ・ 2階建て |
| 建築種別 | 新築建立 |
| 建築時家族構成 | |
| 工期 | 計画後材料集めから三年 |
| 特色 | 浄土真宗大谷派 朝倉山 勝明寺 様のご門徒様から鐘楼門(鐘楼堂・山門)の建立の話を弊社に頂いたのが、H15年の春でした。先代のご住職が亡くなられる前、強く建替え建立を希望されていたとの事で、門徒様のお一人から建替えの声が上がったそうです。その輪は門徒様の中で徐々に広がり、建立計画が決定したそうです。檀家総代の方々が、資金の調達に奔放され、ご門徒様から集まった大切な資金で、弊社にお任せ頂けるという事で、弊社としても総力を挙げ、ご期待に副いたい!弊社社長をはじめ関係者一同が一丸となって、計画・納まり・設計などについて邁進いたしました。参考になるような建物を見学・調査に行ったりしましたが、1階建ての鐘楼堂は沢山あるのですが、2階建てと言うと、なかなか参考になる建物が少なく、苦労いたしました。弊社の仲間で行く毎年の四国巡礼や、全国のお寺さん巡りをする際に、今までと違った目で、仏閣建築物を観てまいりました。また、参考物件を調べる為に、図書館に通う者。仲間の宮大工に相談する者。色々な方法で、勝明寺様の鐘楼門の建物の形が少しずつ決定してまいりました。それを支えて頂いたのは、ご門徒様の一人で、私どもと半世紀来公私共に親しくさせて頂いている、T大工さんでした。Tさんは8年ほど前に体を壊され、仕事の方は控えられているのですが、昔の経験を生かして私どもに色々なアドバイスを頂きました。ありがとうございました。 調査・研究で苦労した反面、材料の方の準備は、思った以上にスムーズでした。というのも、欅材の好きな弊社社長や先代が、この鐘楼堂で使用する欅材をほとんど、乾燥材として在庫させていた為です。長年の年月で暴れた材の調整挽きをする程度で済みました。見積りでは本屋の梁間桁・中梁材は地松を使用す事になっていましたが、欅材にする事ができました。 隣接する日本海の夕日に映える鐘楼門が完成いたしました。これから、永い年月を重ね、厳格さと風格を併せ持つ建物として、残り存在し続けて欲しいものです。 大変遅くなりましたが、勝明寺様・ご門徒様・建立関係各位にこの場を借りまして、感謝を申し上げ、勝明寺様と皆様方の今後益々のご繁栄と・ご健勝をお祈り申し上げます。 ◎主要部の材質 柱 : 欅材(赤身勝ち)8寸角・・・6本 腰組・本屋梁: 欅材(赤身勝ち)5寸厚×1尺1寸〜9寸 2階縁板 : 欅材(赤身勝ち)厚1.5寸 本屋桁 : 地松 1尺1寸×6寸 本屋丸太梁 : 欅丸太 末口1尺以上 棟木・母屋・束: 米檜葉 通しヌキ : 栗材 化粧タルキ : 地桧(曲挽き)2寸×3・5寸 化粧野地板 : 地桧材 破風板・カヤオイ: 地桧材(曲挽き) 屋根葺き材: 越前焼き瓦 土間床 : 御影石(バーナー仕上げ) 双盤石(束石): 御影石 基礎 : ベタ基礎 厚200mm D13@200W配筋 柱下―独立深基礎・柱脚アンカー止め |
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勝明寺様全景 参道からの全景です。勝明寺様は国定公園になっている越前海岸にございます。建物後方に見えます山が国見岳です。 左から本堂(お御堂)・鐘楼門・庫裏となっております。 |
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鐘楼門鳥瞰全景 100mほど離れた山より撮影いたしました。通常はこの角度から鐘楼門を見ることは出来ない角度です。 |
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鐘楼門全景 越前海岸の特徴である、海岸段丘の固い岩盤の急傾斜地に建てられております。 |
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鐘楼門参道からの見上げ 判り辛いかもしれませんが、2階床の中心の部分ですが、鐘を撞く際に音が籠らない様に板が取り外せるようになっております。 |
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勝明寺様と日本海全景 国定公園の越前海岸の美しい環境に位置する勝明寺様。写真奥が勝明寺様から西方です。奥にある島は亀島(がめじま)で、名前の通り、見る角度によって亀に似た形をしています。三国の東尋坊付近にある雄島同様、無人の離れ小島の為、自然態系が崩れていない事から、学術的にも貴重な島だそうです。 |

| 建物概要 | |
| 改修延床面積 | 143.31u(43.35坪) |
| 構造・階数 | 木造 寺院仏閣造り ・ 2階建て |
| 建築種別 | 改修 |
| 建築時家族構成 | |
| 工期 | 計画後材料集めから三年 |
| 特色 | 勝明寺 様のご門徒様から鐘楼門の建立の話と併せて、弊社に依頼頂いたのが、お御堂の御内陣床改修・外陣内広縁の床塗装・御内陣後方広縁の内壁改修をご依頼頂きました。当初は御内陣内の床改修だけでしたが、途中、常日頃気になられていた部分の改修・修繕の依頼を頂いたのでした。 御内陣の床改修は予算の関係で、全面解体後の改修ではなく、依然一度修繕を加えていることも有り、既存の床を残した常態で、床下から、大引き梁・縁束を増やし、構造補強を加え、縁タルキの間隔を狭くする為に、新しい縁タルキを既存のタルキ間に込めていきました。この間・・・数週間、大工さんの二人は床下1〜1.2m位の所で作業を進めていました。体の大きい(太目)にはすごく辛い体勢です。体の細い大工さんもさすがに腰を摩っていました。ご苦労様でした。 その後は既存床上に調整用の下地材を取付、桧のフローリングを貼っていきました。仕上げは、弁柄(紅柄)と墨粉を混ぜて色調整した塗料で下地塗りし良く研いた後は、柿渋を塗り・研きを数回繰り返し完成です。掃除後はよく炒めた米ぬかを日本手拭に袋詰めした物を使って、研きました。天然のワックスといったとこでしょうか。 外陣内広縁は欅貼り杢の表面が、使用の度に傷が増え、汚れた表面に市販のワックスを塗り重ねた為に、凸凹や色むらが酷かったのですが、洗剤や剥離塗料を使用し、表面の汚れ全て除去し、新たにウレタン塗装を重ね塗りし、新品同様の仕上がりになりました。 御内陣後方の広縁の内壁は仕上げの漆喰壁が表面のみ剥離してしまったので、漆喰だけ除去し、下地の土壁に調整剤など塗り、表面を硬化させた上にジュラク壁を塗り仕上げました。 常々思うのですが、勝明寺様だけでなく、お寺さんは建物全体の維持管理は大変だと思います。ただ、昔から、受け継がれてきた重みをご門徒様は感じられていることでしょう。これから、永い年月を重ね、厳格さと風格を併せ持つ建物として、残り存在し続けて欲しいものです。 |
